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やっぱり旧館に…2010 / 08 / 22 ( Sun )
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#249:意外のクワイト〜『Ayobaness!:The Sound Of South African House』 (V.A./2010)2010 / 08 / 11 ( Wed )
![]() いよいよベスト8も出揃い佳境に差しかかってきたサッカー・ワールドカップ南アフリカ大会ですが…… ……という書き出しを考えていながら、あれま、はや1ヶ月以上が過ぎ去っていましたね。 もはや音楽ブログとは言えない、この音楽記事の少なさ。 ご紹介する時機としては、非常にタイムリーなはずだったこの『アヨバネス!』ですが、もたもたしている間に今さら感漂う間の抜けたものになってしまいました。ご容赦下さい。 ということで、この『アヨバネス!』というコンピレーション盤はまさに南アフリカ音楽の「いま」を捉えたものとなっています。 具体的には、ハウス・ミュージックとヒップホップとラガ(レゲエではなく、ラガ!)が南ア現地流にミックスされ、90年代半ばから流行している「クワイト」というジャンルの音楽で、時期としては悪しきアパルトヘイトの撤廃後、94年以降に生まれたものだといいます。 そして、ワールドカップで国じゅうが大いに盛り上がろうが盛り上がるまいが、都市部は世界一治安が悪いって聞くからなぁ…と怖がろうが怖がるまいが、いまもクワイトは鳴り続け、ヨハネスブルグの若者どもを高揚させているのです。 たとえば。 朝の満員電車にヨボヨボと乗り込んできたおじいちゃんへ「どうぞ!」と座席を譲ったものの、弱々しく座るや否やおじいちゃん股をガバと広げ足を投げ出すと同時にじゃがりこをジャリジャリ喰らい始め、嘘のようにデカいヘッドフォンでチキチーチキチー洩れるほどの大音量でデトロイト・テクノを聴き始めた…。 こんな風景に匹敵するくらいのギャップというのでしょうか、これがのクワイトを初めて聴いた感想です。 …分かりませんか。 とにかく、こちらが勝手に思い描いている拙い南アフリカのストリート・ミュージック像など瞬時に吹き飛ばしてくれました。クワイトってきっと、むせ返るように暑苦しいダンス・ビートに騒々しいラップ調のコール&レスポンスが張りついたようなもんだろう、そんなチープでローカルな音楽をイメージしていましたが、甘い甘い。 こんな風にこちらの浅はかな思い込みや想像を大きく超える「意外」というのは、クワイトに限らず常に大歓迎です。この「意外」に出くわすたんびに、ちっぽけな自分を否応なく自覚させられ、なぜかワクワクしてくるんですね。 南アについていえば、「Mbube(「ライオンは寝ている」原曲)」にはじまり、ダラー・ブランドやマハラティーニを聴いて、W杯でブブゼラを知るに到ったような自分にとってこのクワイトは、なかなかの衝撃でありました。 L・ヴォヴォ・デランゴとかDJムジャヴァとか言われても誰一人知るわけないのですが、みなさん一様にクールに徹しているのが印象的です。踊らせる側のセオリーなのか、南ア音楽の肉体性といったものはごっそりと削ぎ落とされています。一方「アヨバネス」というのがヨハネスブルグのタウンシップ(黒人居住地区)で使われている"興奮/高揚"を意味するキャッチ・フレーズだということから、「頭はクールに、体はホットに」という現地の感覚も窺えます。ただ風邪のときの「頭寒足熱」とは少々ニュアンスが違うかも知れません。 無機質なビートの反復がじわじわと脳内を浸食していく快楽はハウス・ミュージックの真骨頂ともいえますが、南ア訛りなコール&レスポンスやラップ・パートもかなり洗練されたうえでトラックに溶け込んでいるのがシビレます。 抑えつけたようなNtsiki Mazwaiのスポークン・ワードが格好いいt5"Wena"が個人的なベストでした。 オーディブック『南アフリカ音楽入門』以降の南アフリカ音楽、といっても間違いではないのですが、そんな風に括るときにもンバクァンガからこのクワイトのあいだに軽い意外性とギャップが伴うことでしょう。 結論として貧弱な想像力では『アヨバネス!』に及ばねす、といったところでしょうか。 また、お会いしましょう。 ☆ライオンがいます→ギヤラリイ5603 |
「BASARA」展2010 / 08 / 10 ( Tue )
![]() すでに終わってしまった展示のご紹介で申し訳ないのですが、美術家・天明屋尚(てんみょうやひさし)氏のキュレーションによる「BASARA」展(@スパイラルガーデン)を観ました。 以前に河鍋暁斎との二人展(っていうのか?)を観たこともあり、日本文化を今昔問わずタテに結びつける、というよりタテにぶった斬る天明屋氏独特の鋭い批評眼には圧倒されっぱなしなのですが、今回の「BASARA(婆娑羅)」という切り口も相当に斬新でした。 ここ数年もてはやされているみてえだけど、和の嗜みだとかクール・ジャパンだけが「ニッポン」じゃねえぞ、そんな肚の据わった心意気がヒリヒリと感じられました。 BASARA…、 「婆娑羅」と書くのですが、もともとは南北朝時代に流行った社会風潮で、権威を嘲笑する奢侈な振る舞いを好む美意識を指すことばだったということですが、天明屋氏はこれを侘び・寂び・禅の対極にあり、オタク文化とも相容れない華美(過美)反骨精神溢れる覇格(破格)の美の系譜、として現代の「BASARA」と称しています。 とにかく、この編集センスというかコンパイル感覚がぶっ飛んでいて、気分爽快でした。 縄文土器もモデル四天王も国芳も山口晃も印籠と並ぶデコ電もバガボンドも暁斎もゾク車も芳年も変わり兜(かぶと)も横尾忠則もデコトラもへうげ陶芸も刀の鍔(つば)もIREZUMIもシャネル侍も、そして天明屋氏自ら(作品は勿論、ご本人も徘徊中だった)の作品も、来場者の視線を睨み返すように展示されていて、隣の緩んだ空気のお洒落カフェとのコントラストが印象的な会場でした。 キワキワの緊迫感と、込み上げてくる滑稽さ、まさにBASARA渾然一体。 ヤンキー文化も包括しているだけに、ゾク(続)編を期待しておきます。 とにかく、会期4日間というのは短いです。もったいない。 ☆ぼちぼちと。→ギヤラリイ5603 |
Flabbeee Tunez 03352010 / 08 / 01 ( Sun )
![]() …うーーーん、こんな緊縮財政のときにちょっとまずいものを見つけてしまいました…。 まずいよなぁ、これ。 "トラディショナルでありながら、どこかタイト、エッジ鋭い切り込みを感じさる音作りが成されていて、新時代の生音マンデ系トラッド&POPとでも言いますか、なかなか聴き応えがあ"ると、エル・スールさんも太鼓判のKANGA SYSTEM KRUSH、略してKSK Records。 聴いてみたいよなぁ、これ。 じつは先日、豆蔵から161円を手渡されてしまいました。 「ちゃんは、ぼくと映画みにいくお金、ふやしてないでしょ!」 と自分の貯金箱(もちろん大して入ってない)をチラつかせながら、叱るのです。 …ま、いいや。きょう聴いた5曲。 1. Mutani N' Africa / Yaaba Funk 2. Mass / Yellow Magic Orchestra 3. Siberian Khatru / Yes 4. When October Goes / Yoko Sikes 5. Bust A Move / Young MC -1.「アフロビースト」、なかなか気に入っています。こういう連中って大概頭だけ醒めていたりします。H店長、ありがとうございました。 -2.『schola』で肉体性への回帰(?)を確認し合っていた3人がいまこの曲を演じると…、どうなる? -3.このギター・フレーズの一途さとヴォーカルの甲高さ、相俟って妙に耳に残る。 -4.花火で賑わう映像にこの曲を被せてみる。男女の別れのシーン1案と花火職人のコント1案が思い浮かびました。 -5.ユッスーと迷いましたが、今日選んだ「Y」のアーティストのシメは、ちょっと声の通りが悪いこのラッパーに。…いや、好きなんですけど。 ☆再開かも→ギヤラリイ5603 |
なつやすみ(3)〜山形観光(その2)2010 / 07 / 26 ( Mon )
(7月20日も、ど快晴)
宿泊した華夕美日本海は素晴らしいホテルでした。 日本海が一望できる部屋、その日本海Viewを妖しげに彩るライトアップ、この季節に敢えてファンキーな灼熱・囲炉裏バイキング、ちびっ子向けにフロントの方々が花火(打ち上げ花火含む)を催してくれるホスピタリティ、野生的な露天風呂…。湯野浜温泉へお出かけの際にはお薦めです、ぜひ! ![]() ↑夕暮れ時の日本海、そしてバスクリン色に妖しく照らし出される…森。 <致道博物館(山形県鶴岡市)> 旧庄内藩主・酒井家の御用屋敷をもとに建てられている、なかなか渋い見応えの博物館。 甲冑、書や絵画、庄内竿、伝統工芸品や堤灯作りの職人用具、西郷どんと庄内藩のつながり、書院庭園…と、侮ってしまいごめんなさい、の充実ぶりでした。 なかでも「新作名刀展」、匠の仕事に活を入れられ、背筋がぴしっとしました。 ![]() ![]() ![]() <山居倉庫(山形県酒田市)> 「おしん」のロケ地にもなったという観光名所。 駐車台数のわりに並木道が空いていたのは、きっとツアーのおばちゃんたちのお腹も空いていたためでしょう。 酒田は山菜「うるい」の全国一の産地だそうです。 ![]() ☆再開かも→ギヤラリイ5603 |













